2016年11月12日公開 片渕須直『この世界の片隅に』1月6日視聴 大傑作

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レイトショーでようやく視聴。前評判通りに泣いた。それどころか帰りの深夜バスでも思い出し泣きする有様。どういうこと?年をとって涙腺ゆるんだけど、映画で思い出し泣きなんかしたの記憶に無いよ。原爆が落ちる話なんだからどうしたって泣けるに決まってるじゃんと構えていたけど、それが思っていたようには描かれないところにこの物語の妙味がある。癒しがたい喪失は、癒しがたい喪失によって奇跡のように埋め合わされる。まさに神たるこうの史代の魔法としか言い様がないわけだが、それはたぶんあの戦争を生き抜いた人すべてへの祈りなのだ。だって、そうでなければあんまりにもやり切れないから。

 

こうの史代ってけして上手さを感じさせる絵柄ではないけど、片渕須直がそれを変に「改善」することなく忠実に映像化していたのが良かったと思った。押し付けがましさが微塵もない。のん(本名:能年玲奈)ものんびりとしていても芯の強い主人公のすずを自然体で演じていて素晴らしい。

 

原作を読んだらもう一回見る。