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2016年12月16日公開 フェデ・アルバレス『ドント・ブリーズ』 犬、ヤベー

 

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捕まった時に重罪にならないように、窃盗額が常に1万ドルを超えない範囲での空き巣を繰り返していた三人組が、ある時スラム街に住む独居老人の話を聞く。娘の交通事故で高額の示談金を得ているというのだ。額は30万ドル。捕まれば重罪必至だが、上手く行けばケチな空き巣から足を洗って、新天地で新しい生活を初めるのに充分な大金。一発逆転の目を見出した三人は、最後の仕事として老人に狙いを定める、というのが冒頭10分くらいで手際よく語られる。ひどい話なのだが、主人公には主人公なりの止むに止まれぬ事情があり、当人たちも行為のひどさには自覚的で、できるだけ人道的にコトを進めようとする。そしてそれが故に窮地に追い込まれていくという展開が上手い。そんな甘さが通じる相手では無かったのだというね。
 
相手が目が見えないという一点を上手く活かしたスリルの作り方が、正に『ドント・ブリーズ』で、見ている方も思わず呼吸を止めてしまうほどハラハラ・ドキドキの連続だった。そして犬ヤベー。この映画、シートから10センチくらいジャンプしてしまう場面が幾度もあるのだが、だいたいがこの犬の仕業。しかも動物愛護団体に気を使っているのか、はたまたそれを揶揄したジョークなのかわからないが、犬を「始末」する方法が秀逸。この才能の無駄使い加減。
 
続編があるとしたらどういう展開があり得るのか、色々考えたが、ぜひあの犬はまた出して欲しい。
というか、もし続編ができて、最初のシーンであの犬が出てきたら笑うわ。
 
監督のフェデ・アルバレス、マーベル映画の監督もオファーされたらしいが断ったとのこと。
この人の撮るマーベル映画も見たかったなぁ。